アメリカ某州の運転免許実技試験に合格しました!
日本ではペーパードライバー(渡米前に慌てて練習した)、渡米後もまだ1人では近所しか運転できない身ですが、こんな私でも一発で合格することができました。
試験当日の様子と、試験前に自分なりに準備したことをまとめてみました。
持ち物
・仮免許証
・車の保険証
・車の登録証
*予約確認メールもすぐに出せるように準備しましたが使いませんでした。
試験当日の流れ
受付
試験時間の20分前にDMV(車両管理局)に到着。
・・・が、駐車場がいっぱいで停められないという事態!
駐車場内を3周ほどして、ようやく停めることができました。
結局受付に行ったのは試験時間の5分前でした。
受付では持参した書類を提出し、右手親指の指紋をとります。
チェック後、車を試験の列に移動させて並ぶように言われました。
待機
車に乗り、試験の列に並びましたが、びっくりするくらい長蛇の列・・・!
おそらく15台くらいは前にいたと思います。
付添人(私の場合は夫)も試験開始まで同乗していなければならないので、夫と息子と車内でひたすら待ちました。
長時間チャイルドシートに縛られている息子がずっと大人しくしてくれるはずがなく・・・途中から大泣き。
ちょうどお昼の時間になったので、途中で夫が後部座席に移動して息子にベビーフードとミルクをあげてくれました。ごはん持ってきておいてよかった~。
なかなか列が進まないので、私は途中でお手洗いへ。
結局1時間半くらい待ちました。なんでこんなに混んでいたのかは謎。
待つのがしんどくなってきて、あんなに試験が嫌だったのに、最後の方は「早く受けさせてくれ!」という気持ちでした(笑)
車の確認
いよいよ自分の順番が近づいてきたので、窓を開けて待機。
まもなく試験官がやってきました。ピンク色のシャツを着た中年の女性。
付添人とはここでお別れ。夫と息子が車から降ります。
試験官とは窓越しにやり取りしました。
書類一式を渡す→スコアシートを渡されるのでサイン→車の確認、の順でした。
外から「ウィンカー動かして」「ワイパーはどれ?」などど指示されます。
・ウィンカー(Turn signals)
・ブレーキ(Brake lights)
・クラクション(Horn)
・ワイパー(Wiper)
・サイドブレーキ(Emergency/parking brake)
・ハザードランプ(Emergency Flasher)
・ヘッドライト(Headlights)
・デフロスター(Defroster)
ハンドシグナル(Arm signals)
自分で「left」「right」「stop」と言いながら実践
確認は問題なく終わったのですが。
確認後、少し離れたところで見守ってくれていた夫と息子に目を向け、無言でじーっと見つめる(睨みつける?)試験官・・・
雰囲気を察した夫は見えないところまで去っていきました。
カンニングを疑われたのかもしれません。
この時点で怖そうな試験官にびびり、一気に緊張度MAXの私。
そんな事などお構いなしに、試験官が助手席に乗ってきます。
私は英語に自信がなかったので、「I’m english learner, so could you speak slowly?」とあらかじめ言っておきました。
「もちろんよ」、と試験官。
窓を開けっぱなしだったので閉めた方が良いか聞いたら「閉めて」と言われたので、窓を閉め、出発しました。
路上試験
いよいよ路上に出てコース走行。
試験官は「Turn left」「Turn right」「Lane change to left」など簡単な英語で指示してくれたので、英語に自信がない私でも聞き取ることができました。
試験官は、車内が暑かったのかしょっちゅうエアコンの風を調整したり、くるくるとペン回しをしたりしていましたが(気になった・・・)、とにかく運転に集中することを心がけました。
・スピード(オーバーは絶対NG!遅すぎても減点)
*時速25マイルの場合、20~23マイルになるよう意識しました
・歩行者を見落とさない
・停車時は3秒止まる
・右左折・車線変更・バック時に大げさに確認する
・右折の時はバイクレーンに入る
・ウィンカーを忘れない(特に路駐の時!)
<詳細>
◆4 STOP
実はとても苦手。同時に到着した車がいた時、「え、私行っていいの??」とモタモタしてしまいがちなので。
でも、幸い歩行者も車もゼロ!おかげでスムーズにクリアできました。本当に運が良かった。神様ありがとう。
◆車線変更
「ここでは絶対に車線変更したくない」と思っていた大きな道路で、入ってすぐに左への車線変更の指示が。
車線変更したら、今度はすぐに右への車線変更の指示・・・!
この時は焦って車線変更してしまい、「もう少し後ろの車と距離がある時にした方がよかったかな・・・落ちたかも・・・」と不安になりましたが、特に何も言われず減点もされていませんでした。
◆路駐→バック
住宅街に入ったところで路肩に寄せるよう指示を受け、停止後、縁石に沿ってバック。
これも苦手ですが、なんとか縁石にぶつからずにバックできました。
路肩に寄せる時に、ちょいちょいと手でリードしてくれた試験官。
思ったより優しいじゃん!と、ここで一気に緊張の糸がほぐれる私(笑)
寄せる時と再発進する時にウィンカーをつけるのを忘れがちだったので、絶対に忘れないように意識していました。
あと、バックする前に一旦後ろを振り返って確認する。再発進する時も左側を肩越しに確認。確認は大げさなくらいやりました。
試験終了後
15分ほど走行後、DMVの駐車場へ。
スコアシートを渡され、「You passed!」と言ってもらえました。減点は3点。
試験官から他にコメントはなく、「このラインに行ってね」と言われ、あっという間に去っていきました。
あっさりした試験官だったけど、意地悪な人じゃなくて本当によかった。
(中には必ず落とす試験官もいるという噂も聞いたことがあるので・・・)
指示されたレーンに並び、受付で仮の免許証を受け取って全て終了。
本免許証は後日郵送で自宅に届くそうです。
準備しておいてよかったこと
走行ルートの確認
運転に自信がなさすぎたので、毎週末走行ルートを練習しに行きました。
おかげで主要な道路とそれぞれの制限速度、大まかな地理を覚えることができたので、本番でも「この道路は時速〇マイルだな」「この道路の次は右折だろうな」と色々と予測することができ、落ち着いて走ることができました。
特に制限速度は、運転しながら標識で確認する余裕を持つ自信がなかったので、事前に覚えておいて良かったなと思います。
使われる英単語の確認
いろんな方のブログを読んで、実際に使われる英単語を覚えておきました。
クラクション→Hornなど、日本語と異なる呼び方の設備もあるので、目を通しておいた方が安心です。
試験を終えて
今はとにかく、「週末もう練習しに行かなくていいんだ!やったー!」という気持ち。
貴重な休日が、私の運転の練習で半日は潰れていたので。
毎週付き合ってくれた夫と息子、ありがとう!!
なにより、この国では1人だとできない事だらけで落ち込むことが多々ありますが、運転免許を取れたことは大きな自信になりました。
まだまだ練習中の身だけど、少しずつ行動範囲を広げていけたらいいな。
アメリカの運転免許実技試験は、しっかり事前準備し、気を付けるべきポイントを外さなければ、決して合格は難しくありません。
このレポが少しでもどなたかのお役に立てれば嬉しいです。応援しています!